R5年度 南信地区協議会(伊那市)

【 南信地区協議会 】

4月6日(土)、伊那市のフラワーパレスにて南信地区協議会を開催しました。

南信地区は、諏訪地区PTA連合会・上伊那PTA連合会・飯田下伊那PTA連合会の3つの地区連合会によって組織されており、今回の地区協議会ではR5年度とR6年度の各地区役員の参加により行われました。週ごとに行われている各地区協議会同様、県PTA連合会の須田会長からの挨拶や情報共有に加え、令和7年度に長野県で行われる「関東ブロック研究大会ながの大会」について熊谷実行委員長からの説明等がありました。協議会内で行われた、南信地区PTA研究委嘱校の発表は以下の通りです。

◯ 第32次PTA研究委嘱校 飯田市立浜井場小学校

伝統的に行われてきた「資源回収」を通した研究発表が行われました。

PTAが資源回収をやる意味を考え直すことから始め、資源回収を通して得た収益の使途を大人たちが決めるのではなく、子どもたちに考えさせ、子どもたちに決めさせたというところに本研究の大きな意義があったと思います(子どもたちの考えで児童玄関の「傘立て」が購入されました)。今回のPTA行事である資源回収に限らず、PTA全体の課題としては多くの行事が前年踏襲とされ、そこに多くの方々の不満があります。それらに対し「何のため?」に行っているのか、もっと言うならば「何のためにPTAはあるのか?」まで含め、一つの行事を通して考察して下さったことは、他の単位PTAの皆さんにとっても大きな学びと励ましになるものと思います。

今回特筆すべき点としては、「収益の使いみち」を子ども達に考えさせたことでした。先生や親が行うPTA行事に留まらず、子ども達も自分事として関わり、その後の「収益の使い道」ついても自分たちで考えて結論を出していけた(結果が見えた)ことは、子ども達の学びの面からも大きな成果であったと思います。PTAも地域活動も、その必要性は多くの方々が理解はしています。しかしそれらをどのように継続し、またその意味や目的を正しく伝えていく責任がPTAにはあるように思います。本研究は、PTA行事である資源回収を「何のために行うの?」という疑問から始め、ただ行事を無くすという安易な方向ではなく、より深め、より発展と子ども達の学びに貢献できたという意味で、秀逸な研究であったと感じました。

◯ 第33次PTA研究委嘱校 駒ヶ根市立赤穂南小学校

古紙のリサイクルに関して、研究1年目の中間報告がされました。家庭における古紙が焼却ゴミとして処分されている現実に着目し、古紙が資源としてリサイクルされる継続的な循環を目指し、研究を深めて頂いています。今後はより学校と行政や地域との連携を深め、SDGs的な観点からも子どもたちにとっての学びも深まることを期待しています。

県P須田会長からは「南信地区の皆さんからは大きなエネルギーを感じます。どうぞ、このまま進んでいって下さい!」とのエールもありました。

南信地区の各単位PTAにおいては、それぞれの地域や学校の伝統や文化を大切にしつつ、PTA活動が進められていくことを期待しています。

南信地区教委議会 城村 義人

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